日本の会社に応募するとき、「履歴書」を出すことがあります。
履歴書には、名前や住所、学歴、これまでの仕事などの基本的な情報を書きます。また、志望動機や自己PRを書いて、自分の経験や強みを伝えることもできます。
採用担当者は、履歴書を見て、これまでどのような仕事をしてきたのか、どのような経験や資格があるのかなどを確認します。
履歴書は、自分のことを会社に伝える大切な書類です。まちがいがないように、正しく書きましょう。
履歴書と職務経歴書は、どちらも仕事に応募するときに使う書類です。
それぞれ、伝える内容が少しちがいます。
| 履歴書 | 職務経歴書 | |
|---|---|---|
| 主な内容 | 名前、住所、学歴、職歴、資格、志望動機など | これまでの仕事、仕事内容、経験、スキルなど |
| 目的 | 自分の基本的な情報や応募する理由を伝える | これまでの仕事の経験や、できることを詳しく伝える |
| 書き方 | 決まった形で書くことが多い | 決まった形がないことが多い |
職務経歴書では、仕事内容や仕事でできることを詳しく書きます。
外国人の場合、日本とはちがう学校名や会社名、職種名を書くことがあります。そのため、日本の採用担当者が見て、内容がわかるように書くことが大切です。
また、在留資格や日本語能力など、外国人の場合に確認されることもあります。
履歴書を書くときは、次のことを確認しましょう。
• 名前や住所などにまちがいがない
• 学歴や職歴を正しく書く
• 会社名や学校名は正式な名前を書く
• 持っている資格を正しく書く
• 在留資格や在留期間を確認する
• 志望動機や自己PRを自分の言葉で書く
履歴書には、一般的に次のような内容を書きます。
1. 基本情報
2. 顔写真
3. 学歴・職歴
4. 免許・資格
5. 志望動機
6. 自己PR
7. 本人希望欄
8. 通勤・扶養について
履歴書の形によって、書く場所や項目がちがうことがあります。
応募する会社から指定された履歴書がある場合は、その書き方に合わせましょう。

基本情報には、自分の名前や住所、連絡先などを書きます。
| [ A ] 日付 | 履歴書を提出する日を書きます。 |
|---|---|
| [ B ] 氏名 | 姓と名の間は、スペースを入れる 履歴書に「ふりがな」や「フリガナ」と書いてある場合は、その指定に合わせて書きましょう。 |
| [ C ] 年齢 | 履歴書を会社に出すときの年齢を書きます。 |
| [ D ] 現住所 | 今住んでいる住所を書きます。 都道府県から書き、マンションやアパートに住んでいる場合は、建物の名前や部屋番号も書きましょう。 |
| [ E ] TEL | 会社から連絡が来たときに、電話に出られる番号を書きます。 ※日中に連絡がつく電話番号を書く ※携帯番号でもOK |
| [ F ] 連絡先 | [ E ]の電話番号と同じであれば「同上」と記入します。 他に連絡先があるのであれば、その連絡先を記入します。 |
| [ G ] 在留資格・在留期間 | 履歴書に書く場所がある場合は、現在の在留資格や在留期間を書きます。 在留カードを見ながら正しい情報を書きましょう。 |

履歴書に顔写真を貼る場合は、会社から指定されたサイズを確認しましょう。
一般的な履歴書では、縦4cm×横3cmの写真を使います。現在の自分の顔がわかる写真を使いましょう。
写真を撮るときは、次のことを意識しましょう。
| 顔写真 |
● 3ヶ月以内に撮影したもの ● 正面を向く ● 顔がよく見える ● 髪をととのえる ● スーツなど、きちんとした服装にする(男性はネクタイ、女性は清潔感のあるインナーを着ましょう) ● 後ろの色は「白」か「青」がベスト ● 明るい表情にする ● 口の端っこを少し上げた自然な笑顔がよい |
|---|

| 撮影場所 | 写真は、履歴書を見たときの印象にも関係します。 きれいに撮った写真を使いましょう。 ● カメラマンによる証明写真が撮れるお店に行く(おすすめ) 写真の明るさやサイズの変更もしてくれます。 写真で第一印象が大きく変わります。 ● スピード写真で撮影 駅や大きなスーパーにおいています。 安い料金で撮影ができますが、顔の大きさなどは自分で調整しながら撮影します。 |
|---|

学歴と職歴は、まちがいがないように書くことが大切です。
| [ H ] 学歴 | 1行目に「学歴」と書き、2行目から実際の学歴を書きましょう。 高等学校から学歴を記入しましょう。(古いものから順に時系列で記入すること) 学校の名前は、正式な名前を書きます。たとえば「高校」ではなく「〇〇高等学校」のように正式な名前を書きましょう。 × 高校 大学の場合は、大学名だけではなく、学部や学科も書きます。 まだ学校に通っている場合は、「卒業」ではなく「卒業見込み」と書きます。 |
|---|---|
| [ I ] 職歴 | 学歴を書いたあとに、1行目に「職歴」と書きましょう。2行目から実際の職歴を書きます。 会社名は正式な名前を書きましょう。 たとえば、「〇〇会社」ではなく「株式会社〇〇」のように、正式な名前を書きます。 名称は正式名で記入(「株式会社」を「㈱」と略さない) × (株) 会社で働いたことがない場合は、アルバイトなどの経験を書くこともできます。 現在も働いている場合は、「現在に至る」と書きます。 すべての職歴を書いたら、最後に「以上」と書きます。 |
| 外国人の場合 | 母国で働いた経験がある場合も、職歴として書きましょう。 日本の採用担当者には、母国の会社名や仕事の名前だけでは、どのような仕事をしていたのかわからないことがあります。 その場合は、職務経歴書で仕事内容を詳しく説明するとよいでしょう。 |
| 在籍中・就職をしたことがある人 | 就職をしたことがある場合は、入社と退職はセットで書きます。 部署名も書きます。 退職した理由も併せて記入する • 自己都合での退職:「一身上の都合により退職」と書きましょう。 • 会社都合での退職:「会社都合により退職」と書きましょう。 • 事前に契約期間が決まっている場合での退職:「契約期間満了により退職」と書きましょう。 在籍中の場合は、最後に「現在に至る」と書きましょう。 退職予定で退職日が決定している場合は、退職年月と退職予定を記入 全ての職歴を記入し終えたら、最後は右端に「以上」と書きましょう。
|

持っている免許や資格を書きます。
| 免許・資格 | 資格は、取得した年が古いものから順番に書きましょう。 資格の名前は、正式な名前を書きましょう。 たとえば、次のようなものがあります。 • 日本語能力試験(JLPT、JFT) • 特定技能の試験 • 仕事に関係する資格 • TOEICなどの語学試験 • パソコンに関する資格 |
|---|---|
| 外国人の場合 | 母国で取った資格を書くこともできます。 ただし、持っていない資格を書くことはできません。実際に持っている資格だけを書きましょう。 勉強中だけど試験をまだ受けていない人は、試験予定があることを書きましょう。 |
<参考>
• 合格:合格証が発行されるもの
• 取得:免許証が発行されるもの
• 修了:研修などを終えたこと

志望動機では、なぜその会社や仕事に応募したのかを書きます。
| 志望動機 | 「日本で働きたい」だけではなく、なぜその会社や仕事を選んだのかを書きましょう。 たとえば、 「ホテルで働きたいと考えていたためです。これまでレストランで接客の仕事をしてきました。お客様と話すことが好きで、これまでの経験を使ってホテルでも働きたいと考え、応募しました。」 このように、応募する理由+これまでの経験を書くと、伝わりやすくなります。 志望動機は、ほかの人の文章をそのまま使うのではなく、自分の経験や考えを使って書きましょう。 |
|---|---|
| ポイント | • 原則、敬語で記書きましょう。 • 「この会社に入りたい」という気持ちを書きましょう。 • 「この会社に入ったら、〇〇ができます」といった、自分の強みをしっかりと書きましょう。 • スキルアップしたいなど、やりたいことがあるなら書きましょう。 • 人間関係や働き方・家庭のことなど、ネガティブな理由を書くのはやめましょう。 • 自分の言葉で企業への思いを伝えましょう。 |
| 文章の作り方 | • なぜ、その会社にはいりたいのか • くわしい理由(エピソードがあれば書く) • 会社が「あなたを欲しい」と思う理由を考えて書きましょう。(どのようなことが会社で役にたつのか。あなたの強みは何か) |

自己PRでは、自分の強みや、仕事でできることを伝えます。志望動機同様、自分自身の言葉で表現することが大切です。
| 自己PR | たとえば、 • 人と話すことが得意 • 相手に合わせて対応できる • 決められたやり方で仕事ができる • 新しい仕事を覚えるのが早い など、自分の経験から強みを考えます。 ただ「コミュニケーション能力があります」と書くだけではなく、その強みがわかる仕事の経験も書きましょう。 自己PRの詳しい作り方や例文は、こちらの記事で紹介しています。 |
|---|---|
| 文章の作り方 | • 私の強みは〇〇です。 • くわしい理由(エピソードがあれば書きましょう) • そこの会社では、〇〇という悩みがありました。 • 悩みを解決するために〇〇をしました。 • 〇〇をした結果、〇〇ができました。 • この強みを使って、貴社で頑張りたいです。 |

本人希望欄には、仕事を始められる日や希望する職種など、会社に伝えておきたいことを書きます。
| 本人希望記入欄 | 何もかいていないと、希望があるかないかわからないので、必ず何かを記入します。 特に希望がない場合は、心配な点・不安な点など解決したうえで「貴社の規定に従います」と書きましょう。 |
|---|---|
| ポイント | • 給与や待遇面を記入することは、条件ばかりが先行し、良い印象を与えません。 • どうしてもという条件以外は、面接のときに伝えましょう。 • また、志望動機や自己PRは、本人希望記入欄に書かないようにしましょう。 |

履歴書には、通勤時間や扶養家族、配偶者について書く欄がある場合があります。
| 通勤時間 | 自宅から会社まで、片道でどのくらい時間がかかるかを書きます。 |
|---|---|
| 自宅最寄り駅 |
自宅から一番近い駅などを書きます。 バスを使う場合などは、履歴書の指定に合わせて書きましょう。 |
| 扶養家族 | あなたの収入で生活している家族の人数を書きます。(住んでいる場所は関係ありません) |
| 配偶者の有無 |
結婚している相手がいるかどうかのチェックをいれます。 (結婚していない場合は「無」、結婚している場合は「有」に〇をしてください) |
前に作成した履歴書の日付になっていないか確認をしましょう。
引越する前の住所、昔の電話番号など、新しい内容になっているか確認しましょう。
学校に入った年や卒業した年、会社に入った年や退職した年を確認しましょう。
履歴書と職務経歴書を出す場合は、2つの書類で内容が同じになっているかも確認しましょう。
また、今の学校や会社の情報を書いているかも確認しましょう。
学校名や会社名は、できるだけ正式な名前を書きましょう。
部署名もあるのであれば、書きましょう。
また、海外の学校や会社であっても、学科や部署なども書きましょう。
採用されたいからといって、持っていない資格を書くのはやめましょう。
試験を受けて不合格になった資格は書いてはいけません。
履歴書には、実際に合格した資格だけを書きます。
「どの会社でも使える文章」ではなく、その会社や仕事を選んだ理由を書きましょう。
すべての項目で☑にできますか?確認してみましょう
□ 履歴書を提出する日付が、最新の日付になっている
□ 住所にまちがいがない
□ 電話番号にまちがいがない
□ 在留資格や在留期間にまちがいがない
□ 学校名や会社名が正しく書かれている
□ 入学・卒業、入社・退職の年が正しい
□ 今も働いている場合、「現在に至る」と書いている
□ 職務経歴書を出す場合、内容が同じになっている
□ 資格の名前が正しい
□ 実際に持っている資格だけを書いている
□ 日本語能力や語学力を正しく書いている
□ なぜその会社や仕事を選んだのかを書いている
□ 自分の経験や強みを書いている
□ 自分の言葉で書いている
□ 字のまちがいや、字が抜けていない
□ 書き忘れているところがない
□ 日本語としておかしい文章がない
□ 写真が必要な場合、写真を貼っている
□ 会社から指定された書き方・出し方を守っている
履歴書は、名前や住所などの基本的な情報だけを書く書類ではありません。
これまでの経験、持っている資格、応募する理由、自分の強みなどを会社に伝える書類です。
外国人の場合は、母国での学歴や職歴、資格などを書くこともあります。
「日本の採用担当者が見て、内容がわかるか」を考えながら、正しく書きましょう。
また、履歴書だけでは仕事内容や経験を詳しく伝えにくい場合は、職務経歴書も使いましょう。
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