履歴書は、氏名や住所・学歴などの「プロフィール」と、志望動機・自己PRなどの「人柄のアピール」を書類にまとめたものを指します。
応募企業に対しての熱意を伝えるのはもちろん、自分を採用するにあたってどのようなメリットがあるのかを伝える重要な書類になります。
採用担当者は履歴書を見たうえで、直接本人と話をするかどうかを判断しますので、正しく且つ丁寧に作成する必要があります。
書類を作成する上でのポイントを解説しますので、参考にしながら履歴書の作成をしてみましょう。
[ ポイント ]
● データの漏れや、間違いがない
● フォントが全部同じ
● 日付は西暦に統一(和暦は使わない:令和×年、平成×年と記入しない)
● 見にくくないか、枠の中に書いているか
● 大学は、学校名だけではなく「専攻科目」も記入(技人国ビザを希望の人は必ず記入)
● 職歴で書くことがなかったら、日本での「アルバイト」を記入
応募者のプロフィールを確認する部分です。
氏名や現住所、連絡先など、個人情報を記入します。

| [ A ] 日付 | 履歴書を提出する日 |
|---|---|
| [ B ] 氏名 | 姓と名の間は、スペースを入れる ふりがなの欄は、履歴書の指定に合わせて「ひらがな」「カタカナ」を選択 |
| [ C ] 年齢 | 履歴書を提出する時点での年齢を記入 |
| [ D ] 現住所 | 都道府県から記入 マンション名、部屋番号は省略しない 郵便番号も省略しない |
| [ E ] TEL | 日中に連絡がつく電話番号 携帯番号でもOK |
| [ F ] 連絡先 | 同じであれば「同上」と記入 他に連絡先があるのであれば、その連絡先を記入 (基本は「同上」でOK) |
| [ G ] 在留資格・有効期間 | 現状、在留資格をもっている人は記入 |
・サイズは縦4cm×横3cm
・3ヶ月以内に撮影したもの
・正面から撮影して、胸から上が写っているもの
・撮影時の服装は、基本的にジャケットを着用(男性はネクタイ、女性は清潔感のあるインナーにしましょう)
・後ろの色は「白」か「青」がベスト
・口の端っこを少し上げた自然な笑顔がよい
[ ポイント ]
● 表情は「自然な笑顔」を意識する
● 姿勢は、背筋をのばす
● 髪は、まとめてスッキリさせる
● メイクは、清潔感を意識する
● スーツなど、きちんとした服装にする


写真の明るさや若干の修正調整もしてくれます
写真は第一印象を大きく左右します
駅や大きなスーパーに設置しています
安い料金で撮影ができますが、顔の大きさなどは自分で調整しながら撮影します
履歴書の学歴・職歴は、正確に記入してください。
記入ミスをすると経歴詐称にもなりかねませんので、正確な情報を記入しましょう。

| 学歴 | 1行目に「学歴」と記入、2行目から実際の学歴を記入 高等学校から学歴を記入(古いものから順に時系列で記入すること) 名称は正式名で記入(「高等学校」を「高校」と略さない) × 高校 大学は、学部・学科まで記入 在学中の場合は、卒業予定月を記入(卒業ではなく、卒業見込みと記入) |
|---|---|
| 職歴 | 学歴を記入したあとに、1行目に「職歴」と記入。2行目から実際の職歴を記入 まだ就職をしたことがない人は、アルバイトやインターンシップ経験があればそのことを記入 名称は正式名で記入(「株式会社」を「㈱」と略さない) × (株) 全ての職歴を記入し終えたら、最後は右端に「以上」と記入 |
| 在籍中・就職をしたことがある人 | 就職をしたことがある場合は、入社と退職はセットで記入 部署名も記入 退職した理由も併せて記入する ・自己都合での退職:「一身上の都合により退職」と記入 ・会社都合での退職:「会社都合により退職」と記入 ・事前に契約期間が決まっている場合での退職:「契約期間満了により退職」と記入 在籍中の場合は、最後に「現在に至る」と記入 退職予定で退職日が決定している場合は、退職年月と退職予定を記入 全ての職歴を記入し終えたら、最後は右端に「以上」と記入
|
特定技能ビザで働く場合は、必ず「日本語能力試験の合格」と「特定技能評価試験の合格」を記入する必要があります。
昔、母国で取得した免許や資格でも記入が可能です。
資格をもっているものは全て記入しましょう。
[ ポイント ]
● 現在、勉強中の免許や資格があれば、「取得に向けて勉強中」などと記入し、取得に向けて励んでいることをアピールするのも良いでしょう。
● 特定技能の在留資格で日本で働きたいと思っている人は、各業種の特定技能評価試験の合格、または勉強中であることの記入が必要です。
● 英語力が要求される業種はTOEIC800点以上だとアピールできます。

取得年が早い順に記入
名称は正式名で記入
<参考>
・合格:合格証が発行されるもの
・取得:免許証が発行されるもの
・修了:研修などを終えたこと
志望動機とは「志望する企業に対する熱意」「志望する企業でどんな仕事をしたいのか」「その企業にどのような貢献ができるのか」などを伝えることです。
その企業で働きたいという理由を記入しますので、自己紹介と同じぐらい大切な項目になります。
業界の研究や企業研究をしっかりと行い、自分の言葉で作成をしましょう。
[ ポイント ]
● 原則、敬語で記入しましょう。
● 志望する企業に入社したいという熱意を書きましょう。応募する企業への特別な理由が良いです。
● その仕事をあなたがするために必要なスキルを持っていること、企業にどのような貢献ができるのか(自分の強み)をしっかりと書きましょう。
● 入社後に取り組みたいことがあれば、意気込みを記入しましょう。
● スキルアップや興味があるなどのプラス理由の志望動機は良いですが、人間関係や働き方・家庭事情などマイナス理由の志望動機は印象が良くありませんので、マイナス理由の志望動機を書くのはやめましょう。
● ありきたりな文章ではなく、自分の言葉で企業への思いを伝えましょう。そうすると採用企業の目に留まりやすくなります。

[ 文章の構成 ]
・なぜ、その企業に興味をもったのか(結論)
・具体的な理由(エピソードがあれば書く)
・あなたが企業にとって必要な理由を考えて記入する(どのような貢献ができるのか、貢献できるあなたの強みは何か)
自己紹介とは、自分の強みや人柄と企業側に売り込むことです。
「どういう人物であるか」「自分の強みは何か」「入社後にどのように戦力になるのか」などを伝えることです。
採用担当者が、どのように活躍できる人材なのかを見極めるところになるので、採用担当者がイメージしやすい文章を考えなければいけません。
志望動機同様、自分自身の言葉で表現することが大切です。
[ ポイント ]
● 原則、敬語で記入しましょう。
● 自分自身がまわりからどう見られているかを考えて、自己分析をすることをおすすめします。分析することで、自分の強みや弱みがわかってきます。
● 企業分析をあわせて行い、企業を理解したうえで、自分がその会社に合っている人材であることをアピールしましょう。
● 自分の得意なことを書きましょう。
● 具体的な経験を書きましょう。
● 企業に合った内容にしましょう。
● 事実を書きましょう。(うそは書かない)
● 簡単で、わかりやすい文章にしましょう。

[ 文章の構成 ]
・私の強みは~~です。(結論)
・具体的な理由(エピソードがあれば書く)
・そこでは、主に~~という課題がありました。
・課題を解決するために~~という行動をとりました。
・行動の結果、~~という成果を上げることができました。
・この強みを活かして、貴社で活躍したいです。
同じ会社で複数職種の求人募集がされている場合の希望職種、入社可能日・退職予定日、日中の連絡先、絶対に譲れない条件がある場合があれば記入します。
空欄は、記入漏れと区別がつきませんので、必ず何かを記入します。
特に希望がない場合は、心配な点・不安な点など解決したうえで「貴社の規定に従います」と記入します。
[ ポイント ]
● 給与や待遇面を記入することは、条件ばかりが先行し、良い印象を与えません。
● どうしてもという条件以外は、面接のときに伝えましょう。
● また、志望動機や自己PRは、本人希望記入欄に書かないようにしましょう。

通勤時間や自宅最寄り駅の確認は、採用判断の材料の一つになります。
応募者の通勤負担や勤務地希望の確認、終電時間、交通費の金額を採用企業は確認しますので、正確に記入しましょう。
また、扶養家族や配偶者の有無については、会社が所得税の計算や健康保険の手続きをする上で必要な確認事項になります。

| 通勤時間 |
徒歩または公共交通機関を利用した場合の、片道の通勤時間を記入 自宅の玄関から会社に到着するまでの時間を記入 時間は5分単位で記入 |
|---|---|
| 自宅最寄り駅 |
自宅から一番近い公共交通機関の駅を記入 電車よりもバスが自宅から一番近い場合は、最寄り駅を記入したうえで、最寄りのバス停名称を記入 本人希望記入欄に、バス通勤があることやバス路線を記入すること |
| 扶養家族 |
あなたの収入で養っている家族全員が扶養家族に当てはまる(同居有無関係なし) 例)自分・妻・子供2人の場合、扶養家族は2人になる。 (配偶者(妻)は該当しない、子供の収入が130万円以下の場合) |
| 配偶者の有無 |
婚姻関係の相手がいるかどうか (独身の場合は「無」、結婚している場合は「有」) 結婚している場合、相手の扶養義務があるかどうかも記入 (相手の収入が130万円以上の場合は「無」、130万円以下の場合は「有」) |
● A4サイズ1枚にして、印刷をする
● クリアファイルに入れて、しわが出来ないようにして持ち運ぶ
● 面接官は1名とは限りらないため、履歴書は同じものを最低3枚は用意する
● 基本的にはPDFデータにて送る
● データが間違っていないか確認をする
● メールのタイトルはわかりやすくする (例:【履歴書】名前)
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